パピヨンは最も古いトーイグループの部類に入ります。 そのルーツはなんと700年くらい前にさかのぼります。 あまりにも古い歴史のため パピヨンのルーツはさまざまな説があり はっきりとしてはいません。 12世紀頃にスペイン人が最初にパピヨン犬を 誕生させたという説もございますが それもさまざまな疑問点もあります。 なぜならスペインにおいて当時代、犬というものは 機能的で役に立つ使役犬として考えられていたからです。 狩りや番犬、牧羊など人の暮らしになくてはならない 作業をするための動物だったのです。 コンパニオンアニマル(愛玩犬)という考えかた は当時のスペインにおいてはまったく存在していませんでした。 パピヨンはお仕事するワンコだったのです。 しかしこのスペイン説ですが 当時はパピヨンという名前の別名で ドワーフスパニエル(スパニエルとはスペインのこと) という名前で知られておりました事実もあります。 今から700年前にアジア、フランスイタリア、ベルギー などの貿易間でパピヨンも流通しておりました。 マルコポーロが中国とイタリア間の貿易を始めた頃に、 パピヨンが中国からイタリアに輸出されたのが最初に ヨーロッパ上陸のきっかけであったといわれております。 ヨーロッパ内における流通は最初に イタリア人がまず耳のたれた種類のパピヨン犬を ヨーロッパ諸国(フランスやスペインなど)に紹介しました。 たれた耳の種類のパピヨンは ファレーヌ(フランス語で蛾の意)と 呼ばれておりました。 その気品ある容姿からヨーロッパ諸国の王族 からもすぐに受け入れられて とても愛されました。 愛された理由としてパピヨンはとても友好的な 性格でしつけもしやすくまた頭がよく小柄であった こともあげられます。 パピヨンはフランス貴族の間で 最も人気のあった犬になりました。 パピヨンという名前はこのときフランスで 名づけられました。(フランス語で蝶の意味です。) 貴婦人達がこぞってタペストリーや彫刻、絵画 といったいわゆるパピヨングッズを集めたことで 今でも歴史的な絵画などにパピヨンが描かれて いるのを目にします。 かの有名なマリーアントワネットが死刑台に のぼる時に愛犬のパピヨンを抱えて乗ったそうです。 このようにパピヨンの種類としては 1923年までは耳のたれた種類のものが一般的でした。 その後に立ち耳のパピヨンを作るために ポメラニアンとかけあわせてられました。 そのときに誕生した立ち耳のパピヨンが 圧倒的な支持をうけて当時から 爆発的な人気を博したのでした。 1935年に初めてアメリカンケンネルクラブに 公認犬種として認められました。 今日ではファレーヌ種のパピヨンと立ち耳の パピヨンはFCIルールでは別の犬の種類として 扱われております。 アメリカと英国のみでは同一種として されていたようです。 この様に現代でも都会的な雰囲気で エレガントで気品高いですが 実はその歴史はとても古いのです。 古い歴史のなかでブリーダーさん達がきちんと 血統を紡いで育んできてくれたおかげで今では 特有の病気もないとても健康で性格のよい子が 多いのだと思います。 一度パピヨンを飼うと次も必ず同じ犬種になってしまうのも この犬の持つ魅力に時代を問わず人々を引き付けている のでしょうね。 パピヨンにかんする文献はたくさんありますので 興味のある方はぜひ知らべてみても 面白いと思いますよ。 それにしてもこんなに古くからパピヨンがいたなんて びっくりですね。 中世のパピヨンが貴族たちとどんな生活をしていたのか 想像するだけで楽しくなってしまいます。 2022年以降、当犬舎もパピヨンの新しい情報、歴史などの情報、 を詳細に掲載予定です。 新型コロナ、ロシアのウクライナ戦争など世の中恐ろしいことが おきて歴史が大きく動いております。 パピヨンたちもどのような状況におかれても、常にわれわれ人間と 寄り添い、癒しと楽しさをもたらしてくれます。 |
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「700年前に |
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「マルコポーロの時代に |
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「中世ではファレーヌ |
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